漢方薬の種類

漢方薬には大きく分けて煎じ薬、丸薬、散薬、エキス薬、錠剤、膏剤があります。

博濟では皆さんの体質・症状にあった漢方薬を原材料から吟味しています。

葛根湯

煎じ薬

生薬によって配合された方剤のことです。これに水を加えて煮出したものを服用します。

通常1日分の漢方薬に水500~600ccを加え、沸騰後40~50分ほど煎じます。

吸収がよく作用が速やかなのが特徴です。古くから煎じ薬とされていた処方が多いのです。

丸薬

薬物を細末にして、煉蜜や米糊などなどを加えて、球状の丸薬とします。

作用が穏やかになり、長期の連用に適しています。また、作用が激しいものや揮発性の薬物を使用するのにも適しています。

散薬

薬物を細末(粉末)に調整して方剤とします。内服用と外用があります。

服用に便利で携帯にも便利です。また、少量でも効果があり中には胃に直接作用して効果を発揮するものもあります。

ただ、水やお湯に溶けにくいので飲みにくいのが欠点といえます。

エキス薬

生薬によって配合された方剤を煎じてエキスをとり、乳糖やデンプンに吸着させて乾燥し散薬や顆粒状に製します。

処方数が限られますが、お湯によく溶けるので飲みやすく携帯に便利です。

膏剤

生薬を水や油脂類で煎じて浸出し製します。内服用と外用があります。

内服用では生薬末を蜂蜜などに配合したり、高濃度に生薬エキスを抽出して内服用膏剤とします。

外用では生薬からゴマ油などで有効成分を抽出したり、生薬の粉末を軟膏基剤に練りこむなどして作る軟膏があります。


博濟では次のような膏剤を使用しています

≪内服用≫

瓊玉膏

≪外用≫

紫雲膏(軟膏・坐剤) 太乙膏 中黄膏 はてき膏 華佗膏

*紫雲膏は原料を吟味した自家製剤もあります